JellyFisher!

藍月なくるのファンブログです。

Day 2. M:routine


JellyFisher について

このブログは、藍月なくるの歌についてただ書き連ねるだけのブログです。 あくまで個人的な感想を書いているだけなので、間違ったことも書きます。

『M:routine』

Endorfin 情景描写を味わう曲

『M:routine』は、藍月なくると sky_delta による音楽ユニットである Endorfin の楽曲です。この Endorfin は、情景描写を多く入れる傾向にあります。これは間接的な感情表現のようなものではなく(その意図は当然あると思いますが)、具体的な物の情景を歌詞にしていて、その状況や物の配置まで想像させられます。『Raindrop Caffé Latte』や『秒針とソーダフロート』などのものの描写はわかりやすく、想像しながら聴く Endorfin 楽曲としておすすめです。『M:routine』は Endorfin の情景描写の中で最も私が好きな曲です。歌詞だけではなく、アラームや秒針の音による表現も入っているのですが、Day 1. でも書いたとおり、こういったキレイで力強い音は藍月なくるの声と親和性が高いです。藍月なくるの歌声がストリングのような立ち位置にくることにより、楽器の音に耳を傾けて心を委ねるような感覚を味わうことができます。

楽器に親和する歌声

この曲における藍月なくるの歌声は、強張った部分がほとんどなく、自然に楽器に親和します。藍月なくるは、吐息混じりの歌声を出すのが1つの特徴です。これだけでも十分に柔らかい印象を受けるのですが、特に今回は、各フレーズの始まりの引っかかりをできるだけ少なくしているように感じます。この曲は、雪景色で社会の流れが遅くなっているような冬の朝という柔らかく棘の無い状況での出来事を表現しており、歌詞とそれを支える楽器の音に自然に浸透しています。こういった歌い方は藍月なくるを聴く上での1つの魅力で、『M:routine』はその代表的な例と言えると思います。色々な藍月なくるの曲を聴いていると、この曲は特に藍月なくるが歌うべきだという感覚を、少なくとも私は抱きます。

ロングトーン

藍月なくるは、ロングトーンでビブラートを入れずにが平坦に歌うことがあります。音楽のことは詳しく無いので、これが意図的なのかロングトーンのビブラートが苦手なのかは自分にはよくわかりません。しかしこの曲では、音楽の静かさも相まって、藍月なくるのロングトーンとゆっくりとしたビブラートをよく感じることができます。聴く際はぜひこの点にも着目してみると良いかもしれません。

余談

私は、この曲のロングバージョンが出ないかと切望していた時期があったのですが、今に思えば間違った考え方だと思います。この曲は短い曲だからこそ、ささやかな心地よさを軽やかに表現しているのかもしれないと今は思っています。ただ、冬の朝はそこそこの確率でこの曲を聞くのですが、モーニングルーティンを始める前に曲が終わってしまうのは少し悲しい点ではあります。