JellyFisher!

藍月なくるのファンブログです。

Day 4. ペトリコール


JellyFisher について

このブログは、藍月なくるの歌についてただ書き連ねるだけのブログです。 あくまで個人的な感想を書いているだけなので、間違ったことも書きます。

『ペトリコール』

落ち着いた藍月なくるの歌声の典型例

藍月なくるのファンは、かっこいい系が好きなファン、かわいい系が好きなファン、など結構好きなジャンルが分かれていると思います。当然他のジャンルも好きだけど、特にこれというジャンルが定まっている方が多いように感じます。その中で『ペトリコール』は落ち着いた系のジャンルに入るのではないでしょうか。少々細分化しすぎな気もしますが、このタイプの藍月なくるを一つのジャンルだと私は認識してしまいます。このジャンルの曲の特徴として、吐息混じりの声が1つ挙げられます。もう一つは説明すると少し長くなりますが、語尾の上がり方が弱いという点があります。藍月なくるが声を張っているような歌を聞くとわかるのですが、語尾が結構あがります。語尾ヒーカップ唱法というそうです。このような歌い方をしている方は少なくないのですが、藍月なくるの場合はその主張が強めな場合があります。しかし、今回のような落ち着いた曲では、これが抑えられ、よく聞くとわかる程度となっています。これが非常に心地よく、落ち着いた雰囲気をより良いものにしてくれています。

また、短い音よりもロングトーンが良いと感じます。藍月なくるは基本的には短い音が合うと思っていますが、少し脱力したような曲調や歌声の時は、ロングトーンの方が似合うのかもしれません。短いビブラートによるロングトーンが他の曲に比べて特徴的に感じます。

『ペトリコール』は Endorfin の COLOURS というシリーズのアルバムの一つである Blurred Mind に収録された曲となっていますが、COLOURS シリーズの各アルバムの曲に1つは落ち着いた系の曲が入っていると思います。Endorfin の初めの頃の曲はポップな曲やギターを入れたような力強い曲を多く輩出していたようなので、落ち着いた藍月なくるを聴くのには、最近のアルバムである COLOURS のシリーズが良いかもしれません。

楽器よりも歌声に集中する

この記事を書いている時にずっと『ペトリコール』を聴いていて気付いたのですが、この曲は楽器との親和性やその表現よりも、藍月なくるの歌声側に集中力を持っていかれます。そちらの言及をしていなかったので、少ししておきます。

まずこの曲名の意味ですが、これは雨が降ったときの土の香りのような物を指します。この曲の状況としては、室内から雨の降る窓の外を見ているような形となっています。少し独特なリズムで入っているコーラスや伴奏は、雨が屋根などから不規則なタイミングで落ちている様子を表しているように思えます。また、時々入る単音のピアノもそのような印象を受けます。しかし、それ以外の音では強い表現と思われるものはなく、非常にシンプルで綺麗な伴奏となっています。そのため、藍月なくるの歌声に集中したのかもしれません。

余談

今回この曲を選んだのは、この曲に熱中していた時期があったという理由ではなく、むしろ聴きすぎることもなくコンスタントに聴いているという理由です。今まで、私にとっての藍月なくるベストセレクションのようなノリで曲を紹介したのですが、この調子で行くと自分の最も好きな曲群を全て書き終わった後に他の曲を紹介するという形となってよくないなと思ったので、そういった選び方をしました。まだ私にとってのベストセレクションは残っているので、いつ紹介しようか迷っていこうと思います。